MBL 婦人科・細胞診領域
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TACAS 液状化検体細胞診

ベセスダシステムとTACAS™

「液状化検体細胞診」の必要最低細胞数

液状化検体細胞診の標本の場合、適正標本とするには、塗抹面には5000個以上の扁平上皮細胞が必要とされています。では、TACAS™の場合イメージとしてどのくらいの細胞が顕微鏡下で確認されるのでしょうか。塗抹される細胞は、全面にギッチリと隙間無く塗抹される訳ではありません。
全視野で5000個とは、TACAS™の13 mm直径の正円では、100倍で1視野に100~150個くらいとなります。ただし、顕微鏡の種類(視野の広さ)により、1視野の細胞数は変化しますのでこの数は参考数となります。

*画像は参考例としてのはめ込み合成画像です。検鏡時の接眼レンズからのイメージ写真例です。画像の大きさ・数は顕微鏡の種類・機種によって多少の幅があります。

上記、写真は一つの目安としてお考えください。液状化検体細胞診といっても、システムと試薬により塗抹される限局面積は異なります。直径20 mmに塗抹される液状化検体細胞診の場合は、塗抹面積では2.3倍の違いとなりますので、同じ5000個でも43~65個/視野とかなりの違いとなります。


標本の不明瞭原因

液状化検体細胞診は、過度の乾燥によるアーチファクトは防げることが報告されており、TACAS™でもその効果は確認されております。
一方、従来標本や他の液状化検体細胞診において、塗抹細胞の75%以上が不明瞭となるのは、過度の炎症細胞、出血が一因として考えられます。
TACAS™は「適度な従来標本に近い背景成分の塗抹」「血液混入の回避能力」といった点 を、自信をもってご紹介できます。

以下写真は、TACAS™ GYN Vial 10 mLあたりに、左から赤血球をそれぞれ
250 μL、500 μL、1 mL、2 mL添加し1時間放置した際の写真です。

写真の透明度からご確認できる様に、特別な前処理等がなくとも、2 mLの血液混入の際でも赤血球がほぼ溶解されます。
溶血後の破壊物質も細かく分解されますので、TACAS™ Slide上に赤血球や溶血後成分が塗抹されにくくなります。
また、溶血能力が高い固定液の場合は、数時間後に固定液全体がゲル化することが確認されておりますが、TACAS™ではそのようなことは発生せず、ゲル化により貴重な細胞を失うこともありません。
不適正標本の回避能力は、ご検討いただいている多くの施設でもご評価いただいております。