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TACAS™ News

基本性能 No.1
婦人科細胞診用固定液 TACAS GYN Vialの血液回避力

婦人科細胞診標本を作製する際、採取時に月経等により血液が混入する可能性がある。血液混入は標本作製時の塗抹細胞数にも影響を及ぼし、適正な診断を困難にすることがある。
他社液状化検体細胞診(LBC)法では血液混入の影響を回避する方法として、前処理での溶血剤の添加や血液成分分離法が取られている。しかし、LBC 法によっては血液の影響、回避方法の影響が異なるとの報告がある※ 1
TACAS GYN Vial では固定液に特殊な溶血剤を含むため、細胞固定時に溶血させる前処理は不要である。
TACAS GYN Vial の特徴としては下記2 点がある。

  1. TACAS GYN Vial 10 mL あたり最大2 mL の血液が混入しても診断への影響はほとんどなく、ベセスダシステムでの適正標本細胞数範囲内での診断が可能。
  2. 溶血時の赤血球破砕残渣の量が少なく、標本上の背景成分の増加は少量である。

【検討方法】
  1. TACAS GYN Vial に膣頸部プール細胞を固定(一視野細胞数が約100 個となるように調整)
  2. 全血を250 µL、500 µL、1,000 µL、2,000 µL ずつ各Vial(10 mL)に添加し、30 分固定
  3. TACAS 標本を作製し、血液の細胞観察への影響を確認

【結果】
血液添加量2,000 µLにおいて背景成分の増加、細胞数の減少は認められたが、ベセスダシステムに基づく適正標本細胞数範囲内であり、判定に支障をきたさないことが示唆された。


※1: B. J. Sweeney, et al ., Cancer Cytopathol. 108: 27-31 (2006)
※2: 「背景」とは背景成分の量を指数的に表現したものである。
引用: 二谷悦子、高橋正宜. 新しい液状処理細胞診法TACAS™の基本性能. 日本臨床細胞学会雑誌:補冊2号. 48: 670 (2009)

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